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医学部受験のための共通テスト分析2021・数学IA

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医学部受験のための共通テスト分析2021・数学IA

先日行われた共通テストについて、医学部受験生を対象に、問題をチェックしていきます。
今回は数学IAです。毎年の傾向なのですが、数学IAは易しい問題と難しい問題の差が大きいです。易しい問題を解くときのような感覚で難しい問題にあたると、行き詰まります。逆に、難しい問題のようにジックリ取り組んでしまうと、易しい問題を解くときに時間と神経を必要以上に使ってしまいます。
今年は、やや難化です。文章量が多かったのと、計算量が多い問題が何問かありました。
 
予備校や出版社などが出している共通テスト講評などは、一般の受験生を対象にしているので、医学部受験者の状況には合っていない事があります。たとえば問題の難易度については、予備校などの講評では「教科書に掲載されていない物質が題材となっている」「溶液の濃度の変化を考慮して計算をしなければならない」などという理由で、「難しい」とされることがあります。
しかし、私大や国立2次を照準において学習を進めている医学部受験生は、その程度の理由で共通テスト問題を難しいとは感じないでしょう。むしろ、難しいと思うのは、私大や国立2次と傾向が異なるようなタイプの問題が共通テストで出題されたときであるというのが実感なのではないかと思います。
 
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第3問 
この問題が一番対応しやすかったと思います。理由は、試行調査での問題に一番近いからです。会話文が、まず事実を上げてその理由を探っていくようなタイプでした。文章はかなり長いのですが、そのぶん、誘導が丁寧です。
普段の確率の問題演習は、この問題よりも難しい問題に取り組むでしょう。その意味でも、解きやすい問題だったと思います。

第4問 
こちらはちょっと難しいです。特に(4)。
「円周上に15コの点がある。ある点に石を置く。サイコロを振り、偶数が出たら反時計回りに点5コ分進める。奇数が出たら時計回りに点3コ分進める。
このとき、サイコロを最も多く振らないと行くことができない点はどこであり、何回振る必要があるか」
という問題。
時間があれば、数え上げれば確実に正解できますが、しかし数学IAの問題量と試験時間を考えたら、数え上げは厳しいです。
式を使って解くにしても、場合分けをして考えることになるので、数え上げをしているのとそれほど変わらなくなります

第5問 
直角三角形の外接円と内接円の問題。内容がこれだけなら易しいのですが、しかし共通テストだけあって、いろいろな単元の知識を一つの図形に詰め込もうとしている問題なので、どうしても図が複雑になってしまいます。
問題文には図が全くないので、自分で作図することになるのですが、これが複雑です。こんな感じになります。



最後に登場するのは、「方べきの定理の逆」。長さの積が等しいからある点が円周上にあることがわかる、という流れです。
これにより、点Hが円P(円の中心がPである円)の円周上にあることがわかります。

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対策について。医学部受験生にとっての共通テスト数学の目標点は、もちろん満点です。まずは過去問。2021年共通テストの第一日程と第二日程、そして試行調査。センター試験の数年分もあわせて解く。その後に、各予備校等が出している共通テスト対策問題集(模試パックなど)を解いてみます。こちらは微妙に傾向が違うことがあるので、自分の弱点を洗い出すために使うといいでしょう。
長い文章の問題に慣れることが第一の課題です。
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