ある程度英語の力がついている場合（目安は、模試偏差値５０程度以上）は、まず入試問題を制限時間内で解いてみるといいでしょう。単語語彙力がないとか、語法知識がないとか、課題が見えてくると思います。
その後は、医学部入試問題で出る感じの文章を読んで、「慣れ」を身につけたいところです。
医学部入試問題の英語長文は、その多くは、説明文かサイエンスエッセーです。説明文はまわりくどい表現を避けてくれているので、内容が難しかったとしても、文章としては読みやすいはずです。サイエンスエッセーは、比喩文章や婉曲表現などが入ってきますが、これについては筆者と波長が合えば、読みやすくなります。具体的には、比喩を入れたくなる筆者の気持ちがわかるようになれば、文の流れがつかめてきます。
長文の内容把握と同時に、身につけたいものが語法です。ストレートな語法択一問題のほかにも、長文問題でも小問で語法が問われることが多いです。
体系的な知識というよりは、それぞれの語句についての知識を集めていく、という感じです。たとえば、文章中の空欄に入る語を次から選べ、という問題でfewとsmallがあってそのどちらを選ぶかという問題は、長文の内容理解の練習だけをしていても解けるようにはなりません。
英語が苦手で品詞の区別もあやふやという場合は、腰を据えて基礎文法を組み立てていく必要があります。英語の力がかなりついている場合は、語法についてランダムに練習するといいでしょう。普通の参考書ですと、「不定詞」「倒置」というように項目ごとに問題が並ぶので、ある程度答えを推測できてしまいます。
ここでは英文法・語法ランダム演習セレクト600を挙げておきます。
受験英語の雰囲気を知ることができます。英語が得意な高２向け。